グルコサミンなんて飲んでる場合じゃない ウコンを飲みなさい
今日はふと見かけたCMと膝のはなし。
目次
「グルグルグルグルグルコサミン~♪」
時々見かけるあのCM。
膝の痛みに軟骨成分グルコサミンだかコンドロイチンだかが効くというサプリメントのCMだ。
飲んでも膝には効きません。効果ないとする研究がある。
「グルコサミン 効果ない」で検索すると出てくる出てくる。
要は、「軟骨成分であることは間違いないが、それによって軟骨が再生することはない」との事。
何故ウコン・・・
ウコンの有効成分クルクミン。漢方薬としても使用され、古くから使われているそう。
ウコンは「お酒の友」のイメージが強いが、実は抗炎症作用・抗がん作用等様々な効果を期待されている。
で、実際に変形性膝関節症患者にクルクミンを一定期間飲んでもらった研究があり、飲んでない患者群に比べて疼痛が軽減したという結果が出ている。
ただし、クルクミンは体に吸収されにくいため、特殊な処理を施し、27倍の吸収率まで高めた「セラクルミン」というのを使用したらしい。
27倍て逆に不安。
あくまでも痛みを和らげるだけであって、軟骨が治るわけではないので注意だ。
簡単に膝関節とは
大腿骨・脛骨・膝蓋骨があり、大腿骨と脛骨の間に半月板というクッションが挟まってる。大腿骨・脛骨・膝蓋骨の表面は軟骨(下図の黄色いところ)で覆われている。
骨は各靱帯で支えられてる。
変形性膝関節症
で、CMで言われている膝の痛みとは、膝OA=変形性膝関節症であろう。
変形性膝関節症は加齢やケガなんかで膝関節内の軟骨が損傷し、骨がガツガツあたることで痛みとなっている。
手術以外の治療は、ヒアルロン酸を膝関節内に注射して、潤滑+クッション代わりにする位だろうか。
手術なら、骨軟骨移植術、脛骨高位骨切り術、人工関節置換術なんかがある。
サプリメントで軟骨は治らない
軟骨は言わば消耗品である。すり減ったらそのままである。
軟骨成分を飲んだくらいで効くのなら、関節内に軟骨成分注射した方が合理的じゃないのか。知らんけど。
それをしないってことはそういうことだろう。
O脚
日本人は人種的にO脚が多く、両膝の内側に負担が掛かっている。故に膝の内側の軟骨が比較的に傷みやすい。経験上、手術される患者のほとんどが内側の軟骨損傷だ。
上記の「脛骨高位骨切り術」は、文字通り脛骨を切断し、角度を変えてプレートとスクリューで固定し、無理やりO脚を修正する手術である。イカツイ。
うさんくさいサプリメント業界
サプリメントは藁(わら)だ。
藁にもすがる思いで~なんとやらである。
困ってる人間に、さも効くかのような宣伝。そりゃ困ってるんだから効果を期待してすがるでしょう。
あくまでも藁だ。その程度のもの。おとなしく整形外科行きましょう。
ダイエットのサプリもしかりだ。闇が深い。
でも信じて買ってみたくなってしまうんだよな。
私も。
以上。