手術室看護師の日記

今更聞けないこと、気になった事を調べてみる。あと日記。ダイエットの事。

2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

盲腸 虫垂炎 我慢してはいけない なめるなキケン

先日、「本田翼氏が虫垂炎」と話題になっていた。 別のニュースでは中耳炎と書いてあって意味わからんかったけど、やっぱり虫垂炎だったようだ。 たかが虫垂炎、されど虫垂炎。 手術では、虫垂だけ切って終わることもあれば、周囲の腸もまとめて取らなければ…

病院機能評価ってご存じ?

数年前にやってた病院機能評価。 あれって結局何だったのか。調べてみる。 この記事は下っ端Ns.のかなり偏った考えとなっております。ご了承ください。 目次 知名度・・・? 病院機能評価とは 公益財団法人日本医療機能評価機構 実績 認定病院が減り続けるワ…

グルコサミンなんて飲んでる場合じゃない ウコンを飲みなさい

今日はふと見かけたCMと膝のはなし。 目次 「グルグルグルグルグルコサミン~♪」 何故ウコン・・・ 簡単に膝関節とは 変形性膝関節症 サプリメントで軟骨は治らない O脚 うさんくさいサプリメント業界 「グルグルグルグルグルコサミン~♪」 時々見かけるあの…

凍らせて、真ん中でへし折って、かじるやつ あとコンドーム味のアイツ

今週のお題「私の好きなアイス」 これ、なんて呼んでます? 我が家は「チューペット」と呼ばれていた。 調べてみるとどうやら地域差がある。 近畿・関東地方では「チューペット」と呼ばれている率が高そうだ。 大阪に本社がある前田産業が「チューペット」と…

減量食のおとも 糖質制限・ケトジェニック

現在1日1食生活で実験中だが、以前は糖質制限を行っていた。 糖質制限というかケトジェニックダイエットを目指していた。簡単にいうと、糖質をなるべく摂取しない事によって、脂質を体のエネルギーのメインとするヤツだ。結果的に体脂肪が燃える体になる。 …

小児の麻酔 あれこれ

私のいる病院は小児の手術が少ない。多指症・扁摘・皮膚腫瘍あとは骨折位だろうか。数が少ないが故になかなか慣れないものである。 先日、5歳の女児の手術を担当した。前日が休みだったので術前訪問に自分で行けなかったのだが、5歳女児といえばプリキュア…

全身麻酔と肥満 BMI35の壁は厚い

手術をするにあたって、肥満というのはリスクしかない。麻酔科も一苦労である。いや、外科医も看護師も苦労している。 今回は全身麻酔における肥満のリスクについてまとめる。 目次 肥満の定義 BMIとは 肥満というだけで麻酔料金は約3割増し 全身麻酔を受け…

腹筋割るならまず痩せろ 部分痩せは幻想

職場の同期がコロコロを始めたらしい コロコロとは、通称「腹筋ローラー」「アブローラー」と呼ばれる腹筋器具である。 こういうやつ。 その同僚はどちらかというとぽっちゃりさんなのだが、どうやらシェイプアップを図るらしい。で、コロコロ1~2回で腹筋…

麻酔 術前絶飲食の理由 飲んだらテヘペロでは済まない

術前の重要項目 全身麻酔の手術を受ける患者が、麻酔科診察で言われる大事な事のひとつ。 「〇時から絶食、〇時から絶飲。」 絶食:〇時から固形物は何も食べてはいけません。水・お茶・ブラックコーヒー・スポーツドリンクは良いです。ジュース・牛乳なんか…

脱・看護師の悩み ミョウバン水 脱・靴くさ

またしても臭いのはなし ここでいう看護師の悩みとは、ナースシューズ問題である。主に臭い方面の。 昔はナースサンダルで良かったかもしれないが、私が入職した頃には既にサンダル撲滅運動が始まっていた。要するに、足先が覆われた靴タイプでないといけな…

整形外科 見えないオシャレ

整形?美容? 整形外科とは首より下の骨、筋肉、靭帯等々の運動器を扱う診療科だ。 ニュースでよく間違えられているが、美容整形を扱うのは、「形成外科」である。 つまり、Yes!高須クリニックは形成外科。整形外科じゃない。 骨にネジ打つ大工さん 骨折を治…

トラウマの香り あふれる弱酸性の暴力

ビオレUさん・・・あなたに罪はないの そう、ビオレUボディウォッシュが悪いわけではない。採用した病院が悪いのだ。販売している院内の売店が悪いのだ。それでも、もう二度と買うことはないでしょう。 病棟からボディーソープを注文するとこの子がやってく…

手術室看護師のアンダーウェア事情 ブラ・パンツの話ではない。

パジャマにできないオペ着 手術室では白衣を着ない。いわゆる手術着とかオペ着と呼ばれる、手術室スタッフ専用の服がある。 オペ着を着ている、某大門さん。 こいつがなかなか曲者で、白衣に比べると生地が固めなのだ。とても素肌に直で着れる物ではない。パ…

メス はい 汗 はい 汗 汗 汗

手術のイメージ 手術のイメージというと何故か「メスッ」のくだりをよく取り上げられる気がする。友人にも「メスってやってんの~?」とか言われがち。これは医療ドラマで手術のシーンがあると、大体手術開始のシーンであり、「メスッ」が登場するからであろ…

手術室の環境 音楽 好きな曲で眠れ

手術室内は無機質だ。ワケのわからん機械が並び、マスク+帽子被ったワケのわからん人達がいる。そんな中に患者を案内するわけだから、何かしら和ませるものが必要だ。その1つが音楽だ。一応、音楽が患者の精神的なリラックスのために効果があるとする研究も…

意外に危険なイソジン(ポピドンヨード) イソジン焼け イソジンの誤解

ただ~いま~の後は~がーらがーらじんじ~ん♪ イソジンと言えば、あのカバがうがいしてるCMを思い出す。 そのイソジンは手術部位の消毒にも使われる。 手術で使うくらいだから、それはもう広範囲の細菌・菌・ウィルス等々に有効で殺菌力に優れたものだ。術…

傘の呼吸 壱ノ型 アバンストラッシュ!

今週のお題「傘」 傘といえば、小学生男子のおもちゃ。登下校の時、絶対振り回される傘。 剣か刀か銃にされがち。 必殺技叫びながら振り回されがち。 いや古いな。 これも古い。 傘一本じゃできない。 「エクス・・・カリバー!!!」 小学生知らんか。 「水…

I herb 沼とマイプロ沼 落ちたら終わり

ダイエットをはじめて、YouTube等で情報収集しているとハマる沼がある。 iHerb沼とマイプロテイン沼。またの名を、サプリメント沼である。 ※iHerbとマイプロテインは海外の通販サイト。 ダイエット関連で検索すると、きっと筋肉系YouTuberにたどり着くはず。…

「医療従事者への給付金、おかしいと思いませんか?」・・・だと?

Yahoo知恵袋でたまたま見かけた質問。 「医療従事者への給付金、おかしいと思いませんか?」 ナニコレ。 「仕事が増えて収入アップしてるのに~」みたいな内容。目の前にいたら駆血帯で首しめてる。酸素ボンベで頭どついてる。 色んな考え方の人がいるもんだ…

心房細動 Af と 脳梗塞

先日、とある後輩が先輩にしぼられていた。 「Af(心房細動)患者がなぜ脳梗塞リスクがあるのか」と。 聞き耳を立てていたが、どうも答えられなかったようだ。 簡単にまとめると、 Afは心臓に血栓できやすい→頭に血栓飛ぶ→脳梗塞 というだけの話なのだけど。…

続・へその話題 日本のへそ 体の恥骨

先日のヘソ記事を書いているときに、ふと思い出した日本のへその事。 いわゆる日本の中心地的な意味で言っているのだが、日本の中心という概念があやふやで、複数の都道府県・市町村が「日本のへそ」を名乗っている。あくまでも自称である。 ・兵庫県西脇市 …

臍 へそ HESO キレイにしてますか?

手術室勤務になって間もない頃にビックリしたこと。 腹腔鏡手術で全身麻酔かかってから、外科の先生が患者の臍をコッヘル鉗子で把持し、ひっくり返す。思いっきり噛んでひっくり返す。麻酔で寝てなければ絶対痛いヤツ。拷問レベル。で、アルコール綿なりイソ…

胡散臭いダイエット方法達 断食・ファスティングの胡散臭さ

毎年のように新しいダイエットが生まれ、流行り、消滅していく。怪しい運動器具、怪しいダイエット理論、変なダンス・・・。 ふと思いつくのは、倒れるだけで腹筋ワンダーコア~♪とか、金魚運動するマシンとか、ブルブル震えるだけの土台に乗るだけのマシン…

手術室における体温管理④ 悪性高熱症

手術室における体温管理① 体温が下がる理由 - 手術室看護師の勉強しようブログ 手術室における体温管理② 低体温がダメな理由 - 手術室看護師の勉強しようブログ 手術室における体温管理③ シバリングとその弊害 - 手術室看護師の勉強しようブログ 体温管理シ…

ダイエット 1日1食になった理由

メリットは先日の参照。 これまで毎年ダイエットとしてやってきたもの。ある年はひたすらランニング、ある年は糖質制限、ある年はケトジェニックダイエットなど。 方法は違えど、毎年3ヶ月で10㎏減量できていた。 ・・・という事は、毎年リバウンドしてき…

病院外がわからない 手術室の外もわからない

今週のお題「外のことがわからない」 仕事柄、看護師は通常運転だ。在宅勤務はあり得ない。そこに患者がいる限り。 手術室という現場はおそらく、病院の中で最も安全な空間だろう。(院長室とかは別として。)超緊急でない限り、発熱・感冒症状のある患者は…

現在進行中ダイエット 1日1食 メリット7選

世の中には色んなダイエット方法がある。溢れすぎている。結局のところ、摂取カロリー<消費カロリーにする事が全てだ。故に、食事を変えるか運動量を増やすかの二択になる。 で、現在1日1食に落ち着いたわけだが、1日1食になってよかったこと 7選。 1…

手術室における体温管理③ シバリングとその弊害

今回はシバリングについて。 シバリング・・・いわゆる、寒いときにブルブルっと震えるアレである。 シバリングは、骨格筋の収縮による熱産生で体温の回復を図る反応で、安静時の6倍まで熱産生を増やすとされる。 別に普段起こることに関してはなんの問題も…

手術室における体温管理② 低体温がダメな理由

前回の続き。 一般的に、中枢温35℃以下を低体温とされている。 その結果、どんな悪影響があるか。 1.心臓の収縮力が落ちる →低体温により末梢血管が収縮、心臓は収縮力が落ちているため心負荷増大、結果心筋虚血を起こす要因の一つとなる。正常体温群の…

手術室における体温管理① 体温が下がる理由 

全身麻酔を受ける患者は様々な要因によって体温の異常をきたしやすい。特に、体温を失う要素が多いので低体温になりやすい。それを防ぐのにはやはり保温・加温になるが、とりあえずやれるところを加温しよう、となるワケで、そこに明確な根拠はあるのだろう…