子供のマスク 何歳から? →2歳以上。
外出すると、ほぼ9割以上の人がマスクをしている。子供でさえも。
さすがに抱っこされてる位の子供はしていないけれど。
たまたまふと目に入ったチラシがあった。日本小児科医会が出しているチラシだ。
「2歳未満の子供にマスクは不要、むしろ危険!」
なぜか。
・乳児はそもそも呼吸機能が未熟な上に、気道が狭い。マスクにより呼吸がしにくくなる。呼吸・心臓に負担がかかる。
・マスクそのものや嘔吐物による窒息リスクが高まる。
・顔色や口唇色、表情の変化などに気づきにくくなる。
・マスクによって熱がこもり、熱中症リスクが高まる。
更に、
・子供の感染は少なく、ほぼ同居家族からの感染である。
・子供の重症例は極めて少ない。
・学校、幼稚園におけるクラスターの発生はほとんどない。
ということらしい。
また米国疾病予防管理センター(CDC)やアメリカ小児科学会でも、「2歳以上の子供が人と接するような外出をする場合はマスク使用を勧める。2歳未満の子供には窒息の恐れがあるためしようしない事」との警告が出ている。
確かに、鼻水・よだれ・嘔吐物で汚れやすい乳児の口周りにマスクなんてできないな。乳児に汚れたマスク・濡れたマスクなんて窒息まっしぐら。
マスクで熱中症リスクとあるが、熱がこもること・体温が上がることがSIDS(乳幼児突然死症候群)の引き金の一つになるらしい。
以下、久保田史郎氏の研究から。ざっくりまとめ。
赤ちゃんは寒い環境では啼泣し訴えことができる。手足を動かし熱生産できる。しかし、睡眠中に衣服の着せすぎ等で高体温(うつ熱)状態になると産熱抑制機構が働き、眠りから覚めず、熱を作らないように筋緊張が低下し続け、呼吸抑制や無呼吸へと進行する。結果、低酸素となり死に至る・・・。
よく言われる、「うつ伏せ寝」がダメな理由は、背部より腹部の方が熱の放熱が多いから。うつ伏せによって腹部からの放熱が阻害されうつ熱となるとの事。
マスク調べてたらSIDSの原因にたどり着いてしまった。意外な成果を得た。以上。