減量食のおとも 糖質制限・ケトジェニック
現在1日1食生活で実験中だが、以前は糖質制限を行っていた。
糖質制限というかケトジェニックダイエットを目指していた。簡単にいうと、糖質をなるべく摂取しない事によって、脂質を体のエネルギーのメインとするヤツだ。結果的に体脂肪が燃える体になる。
だから食事はたんぱく質・脂質メインになる。
ご飯・パン・麺類等の主食は食べられない。糖質の多い野菜(芋など)や果物も食べられない。
じゃあ何を食べていたのか。主に愛用していたものをまとめてみる。
目次
減量食 愛用していたモノたち
1.プロテイン
朝食の代わりにプロテイン。
「朝ご飯食べる時間あるなら、ギリギリまで寝ていたい。」な私にはうってつけである。朝から減量食作って食べるほど意識高くないのだ。
コスパ重視でマイプロテイン。ナチュラルチョコレートかミルクティーフレーバーを愛用。
2.MCTオイル
MCT=中鎖脂肪酸。吸収されたらそのままエネルギーとなって燃える脂質。
完全無欠ダイエットとかバターコーヒーだかで流行った「牧草牛のバター=グラスフェッドバター」は中鎖脂肪酸が多いから推されていたわけだが、正直高すぎる。
MCTオイルでいいじゃないか、と私は思っている。
朝にプロテインと一緒に飲んでる。長日勤の夕方休憩でもコーヒーに入れて飲む。
iHerbかコストコで買う。コストコのはココナッツ由来100%なのにかなり安い。
3.鶏むね肉
ダイエットの王道。低価格・高ボリューム。ほぼサラダチキンで味付けを変えてローテーションしていた。
このためだけに、低温調理器を買った。もはやサラダチキン製造機である。
弁当は大体サラダチキンと何か。
4.卵
栄養満点。大体ゆでたまごにして弁当に入れてた。ボリュームもよし。
5.アーモンド・くるみ
低糖質おやつの代表、ナッツ。
アーモンドは美味しすぎて食べ過ぎてしまうので注意。くるみはオメガ3脂肪酸がいいとか何とかなので食べてる。
6.アーモンドミルク
牛乳大好きだったが、意外に糖質が多いのを知って飲まなくなった。
代わりに豆乳かアーモンドミルクを使うようになった。
アーモンドミルクについてはコストコのヤツが安すぎてこれ一択になってる。
買うならコストコ現地で買う事。確か1本あたり140円くらい。
amazonやコストコオンラインで買ってはいけない。割高である。
プロテインと混ぜてるから気にならないけど、そのまま飲んだらマズイ。
7・もやし
こちらもダイエットの王道。かつ、コスパの王様。
まさにKing of Kings。
茹でて味付けてジップロックにポイ。サラダチキン載せて弁当の出来上がり。
8.豆腐
夜に主食代わりに食べていた。絹ごしよりも木綿の方が糖質は低め。
安くない豆腐はやっぱり美味しい。
改めて見ると・・・
上のラインナップだけで見ると、おそろしくしょうもないものばかり食べていたんだなと思う。こんなんばっかり食べてたらそりゃ痩せるだろと。
でも自分で作って、自分だけが食べるものだから何でもいいのだ。減量中に食の楽しみは求めてない。
それにしても、低温調理器によるサラダチキンは革命であった。家でコンビニで売ってるクオリティのができるのである。買ってよかった。
以上。
小児の麻酔 あれこれ
私のいる病院は小児の手術が少ない。多指症・扁摘・皮膚腫瘍あとは骨折位だろうか。数が少ないが故になかなか慣れないものである。
先日、5歳の女児の手術を担当した。前日が休みだったので術前訪問に自分で行けなかったのだが、5歳女児といえばプリキュアだ。GEOでプリキュアのDVDを借り、用意した。当日朝、電子カルテをみると「希望DVD:プリキュア」の文字。予想が当たり、DVDが無駄にならずに済んだ。ヒーリングっどプリキュアではなく、スタートゥインクルプリキュアを推した自分を褒めたい。
女児が入室した瞬間「あっ!」と良いリアクションをしてくれた。泣くことなく、スローで麻酔導入できた。よかった。
今回は小児の全身麻酔についてまとめる。
目次
呼吸
気道が狭い
①小児は口が小さく、相対的に舌が大きい。
②頭部が大きく、首が屈曲しやすい。
③気管が細く、気道抵抗が高い。
以上から、気道が狭い。上気道浮腫や分泌物の貯留があると容易に上気道閉塞を起こす。
呼吸中枢が未熟
成人の場合は、二酸化炭素の貯留・低酸素血症により呼吸が促進されるが、新生児・乳児は呼吸中枢が未熟のため、呼吸停止を起こす。また、小児は代謝率が高く、酸素消費量が多いため、呼吸停止により容易に低酸素血症になる。
肋骨が柔らかい
小児は疲労に強いⅠ型筋繊維が少ないため、容易に呼吸筋疲労を起こす。呼吸には肋間筋や胸鎖乳突筋等多くの呼吸補助筋が関わっている。成人では呼吸補助筋による胸式呼吸が有効な呼吸となるが、小児の肋骨は柔らかく、呼吸補助筋による胸式呼吸には適さない。
薬物代謝
水分が体重に占める割合は、新生児90%、乳児80%、幼児70~75%、成人60%。水分が多いほど薬剤の分布容量が大きくなるため、体重当たりの薬剤量が成人に比べると多く必要になる。
多くの薬剤は肝臓で代謝され、腎臓で排出される。肝機能は生後2~3か月、腎機能は6~12か月で成人とほぼ同等となるとされている。
以上から、小児は体重当たりの薬剤が多く必要だが、代謝が悪いため薬効が切れにくいということになる。
体温
全身麻酔後の急激な体温低下は、主に麻酔による末梢血管拡張、体温の再分布によるものである。「手術室における体温管理① 体温が下がる理由」
しかし、乳幼児は頭部・体幹が大きく、手足が短いため、再分布する末梢組織が小さく、体温低下は少ない。よって、うつ熱を生じやすい。
皮膚が薄く、皮下脂肪も少ないため環境に左右されやすい。開腹手術等のように体温喪失が大きい手術では体温が下がりやすい。
と、今日は簡単に。以上。
全身麻酔と肥満 BMI35の壁は厚い
手術をするにあたって、肥満というのはリスクしかない。麻酔科も一苦労である。いや、外科医も看護師も苦労している。
今回は全身麻酔における肥満のリスクについてまとめる。
目次
肥満の定義
肥満とは体内に脂肪が過剰に蓄積した状態をいう。しかし、脂肪量を測定するのは機器が必要で手間なので、簡易的に身長と体重から計算される「BMI」を基準として用いられる事が多い。
BMIとは
日本語で言うと体格指数。BMI=Body Mass Index
「BMI=体重(Kg)÷身長(m)÷身長(m)」で計算され、日本肥満学会ではBMI25以上を肥満と定義している。
身長160cm体重50kgを例にみると、50÷1.6÷1.6でBMI19.5となる。
肥満というだけで麻酔料金は約3割増し
BMI35以上、高度肥満となると麻酔が困難な患者という事で、麻酔管理料が高くなるのだ。
と、ここで一体どれくらい高くなるのか知らないので調べてみる。令和2年4月1日から適用されている診療報酬点数表によると、普通の全身麻酔手術で麻酔管理料6000点。それがBMI35以上で加算がつくと8300点に上がるらしい。他の心臓外科手術や腹腔鏡手術などの麻酔管理料をみても、おおよそ3割増しになっている。
ただし、BMI35以上というのは相当ハードルが高く、それを超えてくるような猛者は年に数人しかお目にかかれない。
全身麻酔を受けるにあたってのリスク
呼吸に関して
上気道閉塞しやすい・・・単純に脂肪がつきすぎているため気道が狭い、または重みで気道が狭窄しやすい。結果上気道閉塞しやすい。SAS(睡眠時無呼吸症候群)の人が多い。
酸素消費量多い・・・体の体積が大きいため、その分酸素消費と二酸化炭素産生が多くなる。普通体系の人なら、麻酔導入後無呼吸状態でも数分はSpO290%以上キープできるが、肥満患者は容易に低下する。
横隔膜が圧迫されている・・・内臓脂肪で腹腔内の圧が高い。仰臥位で寝た状態だと、横隔膜も圧迫されるため呼吸がしにくい。圧迫のため肺胞の隅々まで換気しにくく、無気肺リスクが高い。
そもそもマスク換気が難しい・・・麻酔導入後、呼吸が止まったらマスクで陽圧換気するが、上記の通り、気道が狭かったり、胸郭が重すぎたりで換気が難しい。陽圧換気できなければSpO2下がってようが即挿管である。が、気道も狭いため挿管も困難である。
抜管後も怖い・・・手術が終わって抜管しても油断できない。上記の理由から、自発呼吸でうまく換気できるかも怪しい。早々にヘッドアップして横隔膜の圧迫を解除するべき。
その他
心負荷・・・体重増加に従って酸素消費量増加・循環血液量も増加している。だから常に心臓・肺に負担が掛かっている状態となる。
慢性的な低酸素血症・・・呼吸はしにくく、酸素消費量は多い。結果的に低酸素血症になりやすい。慢性的な低酸素血症だと、赤血球増加症を示し血液の粘性が増加する。結果、血栓ができやすくなる。
胃内容物の逆流・・・腹腔内圧が高いと胃内圧も高く、嘔吐もしやすい。誤嚥・窒息リスク。
単純にでかい・重い・・・褥瘡等の皮膚トラブルリスク。内臓脂肪が多すぎると消化器系の手術の時大変。脂肪しか見えない。整形外科の手術なんかで足を消毒する時、持ち上げるのが大変。
まとめ
色々書いたけど、とにかく最初の麻酔導入からの換気~挿管が一番の山である。ここがクリアできないと手術どころではないのだ。下手したら患者は死ぬ。だから、肥満患者を受け持つときは相当の準備と覚悟を持って臨むのである。
腹筋割るならまず痩せろ 部分痩せは幻想
職場の同期がコロコロを始めたらしい
コロコロとは、通称「腹筋ローラー」「アブローラー」と呼ばれる腹筋器具である。
こういうやつ。
その同僚はどちらかというとぽっちゃりさんなのだが、どうやらシェイプアップを図るらしい。で、コロコロ1~2回で腹筋が爆死したらしい。
腹筋する前に痩せるべし
腹筋を割るために必要なこと、それはお腹の皮下脂肪を落とす事。真っ先に腹筋を鍛える必要はない。なぜなら、腹筋はそもそも割れているものだからである。一般的に腹筋とは腹直筋の事を指すが、下の絵のように腹直筋を見れば割れているのがわかる。もちろんバッキバキの6パックにしたいなら、それなりのトレーニングは必要だ。
部分痩せなんていう幻想は捨てろ
よくテレビなんかで言ってる、「部分痩せ」エクササイズ。すべて幻想。一時的に水分かなんかが移動して減ったように見えるだけであり、体脂肪自体は変わっていないのだ。時間がたったらすぐ戻る。
腹筋したらお腹周りの脂肪が燃えるなんて、都合よくできていない。全体的に少しずつ燃やすしかないのだ。
コロコロの話に戻る
コロコロは初心者には膝をついてすること(膝コロ)をオススメする。間違っても立った状態から膝をつかずにコロコロ(立ちコロ)してはならない。腹筋と共に腰が死ぬ。というか無理だと思う。
立ちコロはガチの人がやるものだ。素人には膝コロで十分負荷がかかるし、効く。
コロコロ日本記録保持者
筋肉Youtuber「サイヤマングレート」さん(YouTube)である。コンテストの動画を見ると、素顔は超イケメン。名前の通り、ドラゴンボール好きらしい。コロコロの大会で立ちコロ574回という記録を打ち立てた化け物。
手榴弾みたいな腹筋は伊達じゃない。
と、職場でコロコロの話題がでたので書いてみた。
以上。
麻酔 術前絶飲食の理由 飲んだらテヘペロでは済まない
術前の重要項目
全身麻酔の手術を受ける患者が、麻酔科診察で言われる大事な事のひとつ。
「〇時から絶食、〇時から絶飲。」
絶食:〇時から固形物は何も食べてはいけません。水・お茶・ブラックコーヒー・スポーツドリンクは良いです。ジュース・牛乳なんかはダメです。
絶飲:何も食べても飲んでもいけません。
という意味だ。
絶食6~8時間前、絶飲3時間前位が目安だろうか。ただし、消化管の手術なんかだとこの限りではない。
絶飲食の理由
何故絶飲食か。胃を空っぽにしておくためだ。
胃に物が入っていると、全身麻酔がかかった時に逆流してくるおそれがある。麻酔で眠り、体は弛緩しているので、「ゲボッ」というやつではなく、静かな嘔吐。
言わばゲロの水面上昇である。
その結果・・・
まずいのは窒息・誤嚥する事。嘔吐物には、食べ物だけでなく胃液も混ざっている。
気管に入ろうものなら大変なことになる。肺炎待ったなし、ICU長期入院コースである。手術できるかも怪しい。最悪死ぬ。
だから、「すみませーん飲んじゃいましたー」では済まないのだ。
もし飲んでしまったら?
「うっかり飲んでしまった」という場合、麻酔科医にもよるが手術延期である。絶飲食するにはそれだけの理由があり、リスクがあるということだ。
手術スケジュールがギッシリな時は、翌日に延期というワケにもいかず、一旦退院何てこともあり得る話だ。
手術も何もしていないのに退院。入院している以上、入院費は取られる。損しかない。だから絶飲食は厳守せねばならない。
そして担当看護師に待っているのはインシデントレポートである。気の毒。
じゃあ緊急手術の時どうするの
それでも、絶飲食時間を待てない緊急時もある。
そんな時は、物理的に逆流しないようにする。患者の喉(輪状軟骨)を圧迫して食道を閉鎖するのである。これは患者が眠る前からするのでやる側も辛い。
で、気管挿管→聴診して挿管できたことを確認してから圧迫解除する。
これを、セリック法というらしい。考案者セリックさんかな?
セリック法は知っているが・・・
セリック法という名称は聞いたことないけど、やり方は知っている。
が、輪状軟骨の圧迫とはどれ位の強さなのか。
調べてみると、3本の指で3kg程度の強さらしい。
中には、患者が起きている間は1kg、寝たら3kgというのもあった。
今度、手術室の計量器でやってみよう。
そういえばBURP法と似ているようで、目的は全く違う。
今度まとめてみよう。
以上。
脱・看護師の悩み ミョウバン水 脱・靴くさ
またしても臭いのはなし
ここでいう看護師の悩みとは、ナースシューズ問題である。主に臭い方面の。
昔はナースサンダルで良かったかもしれないが、私が入職した頃には既にサンダル撲滅運動が始まっていた。要するに、足先が覆われた靴タイプでないといけなかった。
靴タイプである理由は、過去に針を落として足に刺さったヤツがいるかららしい。そんなもの、靴であろうが針を落としたら刺さるのではないかと思ってる。手術室においては、前の記事(メス はい 汗 はい 汗 汗 汗)にも書いたが、メスの前に靴は無力である。
消臭剤の代名詞「ファブリーズ」さん・・・
消臭剤、主にシュッシュするタイプといえばファブリーズさん。しかし、学生時の実習で、靴にファブリーズは無力である事を知っていた。悪あがきにしかならない。臭いの根源である靴の足先まで届かない気がする。
そもそも、足だろう。足。
臭いのもとは足だ。特に足の指ではなかろうか。だから、靴にアプローチするのではなく、足にアプローチすることにした。
これは リップのようにクルクル回すと出てくるので手が汚れない。ただ、塗るのが若干めんどくさい。クリームタイプはもっと塗るのがめんどくさい。手も汚れる。
ただし、効果はバツグンだ!一日余裕である。さらば靴の悩み。でもめんどくさい。
ドンキホーテで怪しいものを見つける
その名も「臭いが消える魔法の粉」。
さすがに怪しい。608円らしい。ネットで調べると、効果はありそうだ。ただ、グランズレメディというやつも気になる。倍ぐらい値段違うけど、ホンモノ感あるじゃない。
散々、ネットのレビュー記事を見た挙句、効果はありそうだったが買うことはなかった。
そもそも何が消臭してるのか
足の消臭剤シリーズを調べていると、消臭成分はどうやらミョウバンにあるらしいことがわかった。ミョウバンとは硫酸アルミニウムカリウムとの事。物騒な気がするが、食品添加物にも使われており、安全そう。
で、作用機序としては、アルミニウムイオンが肌に作用し、発汗を抑制させる様。
汗出ない→蒸れない→雑菌繁殖しない→臭わない
ということか。
神の水の作り方
ミョウバンを調べていくうちに、なにやらミョウバン水という文字が。
詳細はよそ様のサイトを参照。https://hotlines.shop/article275/
簡単に書くと、焼きミョウバン(スーパーやドラッグストアでも買える)を用意。
サラサラの粉状の物、ゴツゴツした顆粒タイプがあるが、溶けやすい粉状が良き。
大体、ミョウバン15g(大さじ1杯)と水道水500mlを空のペットボトルに入れてシェイク。白濁した水になる。常温ではすぐには溶けないので、ぬるま湯を使用するか、混ぜてから1日放置。ちゃんと溶けると無色透明の水溶液ができる。
これが原液となる。これを足にスプレーするときは10倍希釈して使用する。
・・・つまり、5000mlの消臭剤ができることになる。これは素晴らしいコスパだ。焼きミョウバン100g買ったら1年は余裕である。現になかなか減らないミョウバンが台所に眠っている。
で、効果は?
効果はバツグンだ!
さらば足のにおい、靴のにおい。スプレーするだけだからめんどくさくない。手も汚れない。ベタつかない。何より安い。それに尽きる。
バイバイ怪しい魔法の粉。バイバイファブリーズさん。
勤務開始前は足にシュッシュ。勤務終わりはなんとなく靴にシュッシュ。今までの悩みがウソの様。全世界の看護師・・・いやすべての業種にオススメしたい。
色んな消臭剤があれど、ミョウバン1つで解決するのだ。他の添加物イラナイ。
焼きミョウバンは安い物。他の消臭剤買う前に試してほしい。
以上。
整形外科 見えないオシャレ
整形?美容?
整形外科とは首より下の骨、筋肉、靭帯等々の運動器を扱う診療科だ。
ニュースでよく間違えられているが、美容整形を扱うのは、「形成外科」である。
つまり、Yes!高須クリニックは形成外科。整形外科じゃない。
骨にネジ打つ大工さん
骨折を治すには、骨の位置を元に戻し、ズレないように固定しなければならない。ズレにくい折れ方や場所ならギプス固定で済む事もある。
それが無理なら内固定が必要だ。骨をプレートやスクリュー等で固定する方法になる。ドリルで骨に穴を開けて、スクリューで固定する。ドリルは、まんま電気工具のドリルだし、スクリューはホントにネジだ。
場合により、骨をノミとハンマーでカンカンしたりもする。電動のこぎりで骨を切ったりもする。まさに大工。
力こそパワー
電動ドリル・電動のこぎりはバッテリーがつくので重い。人工関節置換術なんかだと、ハンマーカンカンの頻度が多い。ハンマーがすっぽ抜けて、こっちに飛んで来やしないかと時々心配になる。要は力仕事が多い。
だからなのかは知らないが、女医が少ない気がする。圧倒的男感である。
見えないとこで キラッキラ
で、骨を固定するスクリュー・プレートだが、思った以上に美しいのだ。ネジと言われたらシルバーの無骨なイメージだったが、そんなことない。スクリューの種類で色分けして判りやすいようにしてあり、やたらキレイ。
ベースが金属だから、メタリックカラーである。メタリックグリーン、メタリックパープル、メタリックゴールド、等々。もうキラキラ。宝石箱。
手術された患者には見えないので残念だが、ゴージャスな装いで骨折が治されているのだ。手術からおよそ一年後、スクリュー・プレートを抜きに来られたら見ることができるかもしれない。多少は劣化しているか。記念にお持ち帰りするのもいいだろう。
いらんか。
以上。