手術室看護師の日記

今更聞けないこと、気になった事を調べてみる。あと日記。ダイエットの事。

体温はなぜ37℃なのか 推しは義勇さん

 なにやら興味深いタイトルが目に入ったので、衝動買いした本がある。

 

麻酔科Dr.御用達の雑誌「LiSA」増刊

「体温のバイオロジー 体温はなぜ37℃なのか」

 である。

 

目次

 

内容

体温をテーマに生理学的な話題、手術中の管理、変温動物の話、体温計の歴史まで網羅したマニアックな内容である。

医師向けの雑誌なので内容が難しいが、第4部「手術中の体温変化」の項目は手術室看護師として大変勉強になる。

第5部「体温計の歴史と発展」はガリレオ・ガリレイから始まるので読み飛ばしてしまった。水銀体温計の仕組みから電子体温計への発展まで細かに綴られている。

体温のバイオロジー:体温はなぜ37℃なのか体温のバイオロジー:体温はなぜ37℃なのか

  • 発売日: 2005/04/01
  • メディア: 大型本
 

 

 

結論

 で、本題の人間の体温はなぜ37℃なのかであるが、

 結論を言うとわからないである。

 

もちろん、37℃という体温が「もっとも人間の代謝活動が最適になる温度である」ということは書かれている。

問題は、なぜその温度が37℃なのか、そのように生物として進化したのか、が解明されていないということだ。

 

ちなみにこの雑誌、2005年4月発行の雑誌なので今はどうなっているのかは知らない。

 

なぜ37℃なのか

 物理法則上、全ての生化学反応は温度に左右されており、温度が高いほど活発な活動が期待される。アレニウスの式 - Wikipedia

生化学反応速度は10℃の上昇で約2倍となる。したがって、体温が高いほど反応は効率的に行われるということになる。

 

しかし、細胞の温度が42℃を超えると生化学反応の障害が起こるので、これを超える高い温度は好ましくない。

 

以上から、なるべく温度は高く、かつ生命を脅かす温度からはある程度離れている温度、それが37℃であると推測されている。

 

鬼滅の刃129話

温度が高いほど活発な活動が~と見ていてコレ思い出した。

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痣の発現条件について話す時透くん。

あと心拍数200以上とかとんでもない事言ってた。

その後、しのぶさんが「命にも関わりますよ」と正論言ってた。さすがです。

 

体温39℃以上、脈拍200以上。

敗血症性ショックか。

知らんけど。

 

以上。